市庁舎の入り口で衝突する団体のメンバーと市庁関係者=15日、釜山(聯合ニュース)
市庁舎の入り口で衝突する団体のメンバーと市庁関係者=15日、釜山(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】韓国の釜山市が日本総領事館前近くの歩道に置かれていた強制徴用労働者を象徴する「労働者像」を行政代執行により強制撤去したことを受け、像を設置した市民団体や公務員労組のメンバーら約100人が15日午前、市庁舎前で撤去に抗議する集会を開いた。

 メンバーらは集会後、「(労働者像の)撤去は親日」「労働者像の即刻返還」などのシュプレヒコールを上げながら庁舎内への進入を図り、阻止しようとする市庁の職員と衝突した。負傷者は出なかった。

 庁舎内に入ったメンバーらは労働者像の強制撤去を断行した呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長との面会を求め、市長室に向かったが警察に阻止された。

 メンバーらは庁舎のロビーで責任者の処分や呉氏との面会などを求め、座り込みを行っている。

 メンバーらは集会前、呉氏の出勤を阻止しようと庁舎の入り口を監視していたが、呉氏は予定より早く出勤し、市長室に入ったようだ。

 団体は昨年5月1日、日本総領事館前の設置を目指したが、警察に阻止されるなどして実現しなかった。設置場所が見つからず、近くの歩道に臨時設置していた。

 団体と総領事館前の歩道を管轄する釜山市東区は今月11日、労働者像を日本総領事館近くの公園に置くことで合意したが、釜山市が12日、像を強制撤去し、「国立日帝強制動員歴史館」に移した。


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