金委員長の特別列車が通過したとされる長沙駅の様子=3日、長沙(聯合ニュース)
金委員長の特別列車が通過したとされる長沙駅の様子=3日、長沙(聯合ニュース)
【北京、長沙聯合ニュース】ベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談を終えた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は3日、特別列車で中国内陸部を通り、最短ルートで北上している。 鉄道に詳しい消息筋らによると、金委員長の列車は2日に中国との国境に近いベトナム北部のドンダン駅を出発。中国の憑祥や南寧などを経て、3日午前、中部の長沙を通った。午後には武漢を通過し、北上を続けているという。 金委員長が経済施設を視察するため、広州を訪れるとの見方もあったが、列車はベトナム訪問時と同じルートで北上している。 長沙駅周辺の道路で交通規制が行われるなど、列車が通過する駅では警備が強化されている。北朝鮮と国境を接する中国・遼寧省丹東市では同地と北朝鮮の新義州を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」を眺められるホテルの予約が3日から5日まで出来なくなっている。 また、中国当局は石家荘、天津、山海関を結ぶ鉄路について、2日から4日まで周辺の工事を中止するよう指示した。同路線を利用する場合、金委員長は北京に寄らないことになる。 ドンダン駅から平壌までは3800キロ以上離れており、北京に立ち寄らない場合、4日夜か5日早朝に丹東を通過し、北朝鮮入りするとみられる。 米朝首脳会談が物別れに終わったのに加え、中国は3日から最大の政治イベントの全国政治協商会議(政協)と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が行われており、金委員長は平壌に直行する公算が大きい。 ただ、金委員長が北京で習近平国家主席と会談し、ベトナム訪問に協力したことに謝意を表明し、米朝首脳会談の結果について説明する可能性も排除できない。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0