掘削機による撤去作業が行われるGPの施設(陸軍提供)=12日、ソウル(聯合ニュース)
掘削機による撤去作業が行われるGPの施設(陸軍提供)=12日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国陸軍は、北朝鮮と試験的に撤収することで合意した非武装地帯(DMZ)内の監視所(GP)各11カ所の兵力や火力装備の撤収を完了し、12日からGP施設の撤去作業を開始した。 9月の南北首脳会談の際に署名された軍事分野合意書に基づき行われるGPの撤収は、南北間の軍事的緊張解消と武力衝突防止のための具体的かつ象徴的な措置とされる。 掘削機などを用いたGPの撤去は、4段階の工程で進められる。 1段階ではGP南側の防護壁を取り除き、2段階ではGP内部の施設が撤去される。3段階ではGPの左右の防護壁が撤去され、最後に北側の防護壁が取り除かれる。 陸軍関係者は「今月末までに全てのGP施設が撤去された後、専門業者による廃棄物収集・処理と当該地域の山林復元作業が行われる」と伝えた。 軍当局は撤収対象のGPを爆破して取り壊すことにしていたが、安全や環境への影響を考慮して掘削機を使うことにしたという。政府筋によると、北朝鮮側は爆破によりGPを撤去するという。 試験撤収の対象となるGPの撤去が完了した後、南北は12月中に相互検証を行うことを決めた。 国防部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官は12日の定例会見で、GPの撤去が今月末までに完了した後に行われる相互検証手続きに関して「南北間で行うことを計画しているが、より具体化すれば発表する」と述べるにとどめた。
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