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このミサは文大統領の公式訪問を機に朝鮮半島の平和を祈ろうと特別に行われたもので、国務長官によるミサも異例とされる。韓国系の神父約130人も共に、約1時間にわたりミサを執り行った。
文大統領は夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏と一緒にミサに参加した。パロリン氏は「文在寅大統領、金正淑女史を歓迎する。法王フランシスコの祝福を伝える。朝鮮半島の平和のため祈ろう」と韓国語で述べ、ミサの始まりを告げた。説教では、「長年緊張と分裂が続く朝鮮半島にも平和という言葉が満ちあふれるよう、切に祈ろう」と呼び掛けた。
ミサには元駐韓バチカン大使、ローマ訪問中の韓国の司教、駐バチカンの韓国と米国の大使、駐イタリア韓国大使、ソプラノ歌手のスミ・ジョーさん、イタリアの韓国系コミュニティー幹部らも参加した。
ミサの直後、文大統領は約10分間演説に立ち、「朝鮮半島平和のための祈りは南北の国民と平和を願う世界の人すべての胸に希望のこだまとして響き渡るだろう」と述べた。また、「平和を願うわが国民の大きな力になり、きょうのわれわれの祈りは現実の中で必ず実現される」とし、「われわれは必ずや平和を実現し、分断を克服する」と力を込めた。
演説は生中継された。
ミサ終了後、文大統領はパロリン氏との夕食会に出席した。
文大統領は18日に法王フランシスコと会談し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)から法王への訪朝招請の意向を伝える。続いてパロリン氏と会談し、バチカンでの日程を終える。
ミサ直後にスピーチする文大統領=17日、ローマ(聯合ニュース)[
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