韓国に到着した朱英吉委員長(中央)=10日、坡州(聯合ニュース)
韓国に到着した朱英吉委員長(中央)=10日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮の民間団体が主導する交流行事「南北労働者統一サッカー大会」に参加するため韓国を訪れた北朝鮮労働団体、朝鮮職業総同盟(職総)の朱英吉(チュ・ヨンギル)中央委員会委員長は10日、ソウル市内のホテルで開かれた記者会見に出席した。 大会を主催する韓国労働組合の二大全国組織、韓国労働組合総連盟と全国民主労働組合総連盟の金周暎(キム・ジュヨン)、金明煥(キム・ミョンファン)各委員長と共に会見を行った朱委員長は、「今回の統一サッカー大会は(南北首脳会談の)板門店宣言を実践しようとする北南(南北)労働者の熱い意志を改めて示し、各界に統一の活力を吹き込む機会になるだろう」と述べた。 朱委員長は、今大会の開催は南北首脳会談により南北関係が劇的に転換した結果だと述べた上で、「大会は決して勝ち負けを競う試合ではない。言葉通り心を合わせて統一の道を開いていくわれわれ労働者の強い意志を示す、民族的団結と和解のための統一志向の試合だ」と強調した。 朱委員長をはじめとする北朝鮮代表団64人は、この日午前、ソウル北方の都羅山南北出入事務所を通り韓国入りした。 サッカーの試合は11日午後4時からソウルのワールドカップ競技場で行われ、主催側は約3万人の観戦を見込んでいる。 南北労働者統一サッカー大会は1999年に北朝鮮・平壌で初開催され、今回は4回目となる。板門店宣言が発表された4月の首脳会談以降、初めて開かれる南北民間団体によるイベントとなることから、民間交流活性化の呼び水になると期待される。
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