サムスン電子はファウンドリー事業を紹介する行事を開いている。昨年の行事の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
サムスン電子はファウンドリー事業を紹介する行事を開いている。昨年の行事の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が半導体ファウンドリー(受託製造)事業の強化に乗り出した。新たな研究開発(R&D)組織で技術開発に取り組み、現在の世界4位から順位を上げたい考え。昨年は半導体売上高で米インテルを抜いて世界トップに躍り出たが、ファウンドリー事業でも世界首位を狙う。

 業界関係者によると、サムスン電子はこのほどデバイス・ソリューション(DS)事業部門内のR&D組織に「ファウンドリー研究所」を設けた。昨年5月にシステムLSI事業部から切り離す形で「ファウンドリー事業部」を新設したのに続き、R&D組織も別途に構えた。ファウンドリー事業の強化戦略の一環とみられる。

 投資家に対しても最近、「ファウンドリー事業部で今年100億ドル(約1兆1000億円)の売上高を達成し世界2位に浮上する」と目標を告げた。

 下半期にソウル近郊、京畿道・華城の半導体工場で新設ラインのテスト稼働を経て量産に入れば、最大手・台湾積体電路製造(TSMC)を追い抜く日もそう遠くないとの見方が出ている。半導体プロセス技術の微細化ではすでにTSMCを先行しているとされる。思い切った投資に加え、大口顧客との協力関係の強化に力を入れており、見通しは明るいという。


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