新世界百貨店(同社提供)=(聯合ニュース)
新世界百貨店(同社提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓中両政府が先ごろ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備で冷え込んだ両国関係の改善を目指すと発表し、中国人観光客が韓国に戻ると期待される中、流通業界は中国向けのマーケティングを拡大している。 韓中関係の修復の雰囲気に合わせ、中国人客による売り上げも回復傾向を見せている。 ロッテ百貨店は13日、今月に入って中国人による1日平均売上高が前月比20%増加し、マイナス幅が改善していると明らかにした。 同百貨店は店内に中国人向けの告知や広告を増やし、中国旅行サイト最大手、携程旅行網(シートリップ)と広告出稿の協議を進めている。また、これまで中断してきた中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」や対話アプリ「微信(ウィーチャット)」など交流サイト(SNS)の運営再開も検討している。 新世界百貨店は先月の本店の中国人の売り上げは前年同月比13%増加し、プラスに転じた。中国の国慶節(建国記念日)の連休だった先月1~8日にも、前年の国慶節に比べ中国人による売り上げが20%増加した。 韓中関係の改善の兆しが本格化した今月1~10日の売り上げは前年同期比23.6%増加し、11月11日の「独身の日」を含む週末の10~11日は37.7%まで増加した。 中国人による売り上げが80%以上を占める新世界百貨店本店は、THAADの韓国配備決定に対する中国の報復措置が本格化した今年4月から、中国人による売り上げが急減した。6月には18.4%減少するなど6カ月連続で減少したものの、10月からはプラスに転じた。 中国人の売り上げの回復傾向が予想より早く表れたことで、新世界百貨店は中国人観光客に向けたマーケティングを本格的に開始すると明らかにした。14日には中国人パワーブロガーを招待し、本店を飾るクリスマスイルミネーションを微博で生中継する予定だ。 一方、免税店業界は韓流マーケティングを強化している。 ロッテ免税店は13日、男性7人組グループの防弾少年団(BTS)を新たに広告モデルに起用したと明らかにした。平昌冬季五輪の公式スポンサーのロッテ免税店は、中国や米国をはじめ世界的に知名度が高い防弾少年団を活用し、平昌冬季五輪の広報にも力を入れる計画だと伝えた。 新羅免税店はこのほど5人組ガールズグループのRed Velvet(レッドベルベット)をモデルに抜擢し、「Kビューティー」の拡散に乗り出している。このほか国内外の若者に人気のある東方神起、SHINee(シャイニー)などの韓流スターをモデルに起用し、中国、日本、東南アジアなどを対象とした韓流観光マーケティングを強化している。
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