楽器を持って北京の宿泊先を引きあげるモランボン楽団のメンバー=12日、北京(共同=聯合ニュース)
楽器を持って北京の宿泊先を引きあげるモランボン楽団のメンバー=12日、北京(共同=聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】北朝鮮の女性音楽グループ、牡丹峰(モランボン)楽団の中国公演が土壇場で中止となったのは、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の「水爆保有発言」と、中国側の公演観覧者の「格」をめぐる問題が作用したようだ。 北京の消息筋は匿名を求めた中国政府側関係者の話を引用し、金第1書記の水爆保有発言後に中国当局が公演の観覧者代表を党政治局員(指導者級)から次官級に格下げしたと、聯合ニュースに伝えた。 政治局員は中国の党と政府を動かす主要指導者で、習近平国家主席や李克強首相ら25人からなる。次官級に変更したなら、格を3~4段階引き下げたことになる。 中国政府側関係者は「朝鮮(北朝鮮)は当初、習主席や李首相の出席を求めたが、中国は政治局員が1人出席する案を示した。朝鮮もこれを受け入れ、楽団が北京を訪れた」と話した。 しかし、楽団が北京に到着した10日に金第1書記の水爆保有発言が報道されると、状況が急変したという。 中国外務省の報道官は同日午後の定例会見で、「われわれは朝鮮半島情勢が非常に複雑で、敏感だと判断している。関連当時国には情勢緩和に役立つことをより多く推進するよう求める」と間接的に水爆保有発言を批判した。 中国政府関係者によると、中国は抗議の意味として公演を観覧する代表者の格を引き下げた。これに対する報告を受けた金第1書記は不満を示し、楽団を北朝鮮に戻したという。 ただ中朝関係に精通した別の北京消息筋はこれらの話について可能性はあるとしながらも、中国側が代表者の格を大幅に引き下げたことについてはもう少し検証が必要だと話した。 csi@yna.co.kr
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