【ソウル聯合ニュース】韓国のアシアナ航空は14日、自社旅客機が昨年7月に米サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗し炎上した事故を受け、韓国政府が運航停止処分を決定したことに対し、法的対応を検討する姿勢を示した。 国土交通部は同日の行政処分審議委員会で、事故の人命・財産被害を踏まえ、同社に仁川―サンフランシスコ線の運航を45日間停止する処分を科す決定を下した。 アシアナ航空は同路線を1日1往復運航しており、運航停止により150億ウォン(約15億8000万円)ほどの売り上げ損失が発生すると見込まれる。 同社は「国益とサンフランシスコ路線利用者の不便を全く考慮していない決定」と反発。「利用者に大きな不便を与えたり、公益を害したりする恐れがある場合、運航停止の代わりに課徴金で制裁を与えられるという法の趣旨が適用されていない」と訴えた。 サンフランシスコ路線は年間17万人が利用しており、外国人乗客率が70%に達する。現在、アシアナ航空と大韓航空を含め4社が同路線を運航しているが、平均搭乗率は85%に達し、慢性的に座席が不足している。 アシアナ航空はこの行政処分決定に対し、10日以内に異議を申し立てる方針だ。再審議で自社の意向が反映されるよう努めると同時に、法的対応も検討する。 サンフランシスコでの事故は昨年7月6日(現地時間)に発生し、乗客291人と乗務員16人のうち乗客3人が死亡、187人が負傷(重傷49人、軽傷138人)した。米運輸安全委員会(NTSB)は今年6月、操縦士の過失や判断の遅れが事故の主因だとする見方を示した。 アシアナ航空は、NTSBの調査結果に対し「責任を痛感する」としながらも、運航停止処分だけは出さないよう国土交通部に求めていた。 stomo@yna.co.kr
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