仁川空港税関に摘発された麻薬類=(聯合ニュース)
仁川空港税関に摘発された麻薬類=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】海外インターネット通販サイトからの直接購入を通じ韓国に麻薬類を搬入しようとして税関で摘発されるケースが急増していることが25日、分かった。

 韓国関税庁が国会議員に提出した資料によると、こうした麻薬類の摘発は2010年が40億ウォン(約4億1000万円、151件)相当、2011年が110億ウォン(134件)、2012年が55億ウォン(175件)、2013年が20億ウォン(202件)と推移した後、今年は上半期(1~6月)は486億ウォン(163件)に激増した。金額、件数ともに、上半期に関税庁が摘発した違法品目のうち最大。
 関税庁が今年7月、海外通販サイトからの直接購入に対する通関手続きを大幅に簡素化したことから、麻薬類の違法搬入増への懸念が高まっており、通関の補完策が必要との指摘もある。
 海外通販サイトから直接購入された物品の通関件数は2010年の357万9000件から2013年には1115万9000件と、毎年急増している。今年上半期は746万1000件、7億1844万ドル(約748億5000万円)に上っており、通年でも昨年の件数と金額を上回ると予想される。 
 朴槿恵(パク・クネ)大統領が規制改革推進の意思を表明したことを受け、関税庁が海外サイトからの直接購入品について、書類提出だけで税免除とする対象を拡大したためだ。以前は衣料や履物など6品目だけだったが、今年7月からは100ドル以下(米国は200ドル)ならば食品・医薬品など一部品目以外のすべての消費財が対象となる。 
 関税庁関係者は、海外サイトからの直接購入品の全量にX線検査を行い、犯罪の可能性があると判断されれば開封検査を実施すると説明した。

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