国立科学捜査研究院に運ばれる遺体=(聯合ニュース)
国立科学捜査研究院に運ばれる遺体=(聯合ニュース)
旅客船セウォル号沈没事故への関与が取り沙汰せれ、逃亡していた事実上の客船オーナー兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者が変死体となって発見された。

 国をあげての大捜索の末、生きたまま確保できなかったことで、韓国社会に動揺が広がる中、兪容疑者が生前、講演する映像が公開され、再び”疑惑”の目が向けられている。

 韓国メディアが公開した映像で兪容疑者は、ある講演で有毒死について熱弁し、生きることについて異様なまでの執着を見せている。

 「私はこの世界を去るために来た人だが、去る前に痕跡が必要であろう。そのために、どのように生きればよいのかと毎日覚悟している」と強調。「生きている間に何かを成し遂げる」という意思を何度も口にしていた。

 また「たばこが原因で死亡する人も多い、ということを考えてみたとき、『私は体に気をつけて生きていかなければ』と私なりの研究をしている。人生が終わり死がやってきたら、自らについての評判もそのまま残ることになる」と話し、韓国国内の高い自殺率にも警戒しながら「魂をうまく使いこなせば、身体は多くのことを可能にする」と述べた。

 このように、普段から生きることについて、かなりの執着を見せていた兪容疑者が自ら自殺を選択するのか、という声も少なくない。

 今回の映像公開で社会では「自殺か、他殺か」と死因を取り巻く疑惑の声が再び大きくなっている。

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