【ソウル聯合ニュース】韓国関税庁が15日発表した麻薬類の密輸取り締まり動向によると、上半期に税関当局が摘発した麻薬類は51.8キロで、前年同期の1.6倍に増加した。時価も1195億ウォン(約119億円)相当と1.8倍に拡大した。
 このうちメトアンフェタミン(ヒロポンなど)が40.4キロ、合成大麻など新種の薬物が9.2キロ、大麻が1.8キロだった。
 韓国ではメトアンフェタミンの乱用が深刻化している。上半期の押収量は昨年通年(30.2キロ)を超えており、この10年間で最も多い。摘発件数は前年同期比24%減少したものの、押収量は85%増加した。40.4キロは134万人が同時に投与できる量だという。
 新種薬物の摘発件数は昨年上半期の45件から今年上半期は77件に、摘発量は3.3キロから9.2キロに増加した。個人の消費目的で密輸が急増している。
 国際郵便を利用した麻薬密輸も昨年上半期の74件、5.1キロから今年上半期は108件、8.3キロに増加した。一般人が海外のインターネットサイトで購入した新種薬物などを国際郵便で受け取る事例が増えていると分析される。
 麻薬類全体の摘発額は2010年が194億ウォン、2011年が619億ウォン、2012年が635億ウォン、2013年が929億ウォンと年々急増している。関税庁は取り締まりを強化する方針だ。

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