練習を開始した韓国代表=(聯合ニュース)
練習を開始した韓国代表=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会(日本時間6月13日~7月14日)開幕を1か月後に控え、韓国代表がソウル郊外の京畿道坡州市にあるNFC(韓国代表チームトレーニングセンター)に招集され、練習を開始した。韓国のW杯本選出場は8大会連続9回目。2002年韓日大会で4強入りを果たしたが、2006年のドイツ大会はグループリーグを突破できなかった。2010年南アフリカ大会では海外開催大会で初めて決勝トーナメントに進出。さらにブラジル大会では海外開催で過去最高となるベスト8進出を目指す。

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 目標達成に向け、韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は8日、23人の代表メンバーを発表した。4年前に比べると平均年齢は2歳若返り、体格も向上。過去最多となる17人の海外組(欧州9人、アジア8人)で競争力引き上げを図る。「ワンチーム-ワンスピリット-ワンゴール」をスローガンに、決戦への覚悟を固めている。
 韓国代表を指揮する洪監督は、1990年イタリア大会から2002年韓日大会まで4大会連続で韓国代表のディフェンダー(DF)として活躍した。2006年ドイツ大会ではアドフォカート代表監督の下でコーチを務め、2009年にはU-20(20歳以下)W杯で韓国代表監督として8強進出に成功し指導力を認められた。2010年の広州アジア大会で韓国代表を銅メダルに導き、2012年ロンドン五輪でも銅メダルの快挙を成し遂げた。
 強いリーダーシップの一方で、兄貴のような情の厚さが魅力。代表23人のうち、具滋哲(ク・ジャチョル、独マインツ)やキム・ボギョン(英カーディフ・シティ)、尹錫栄(ユン・ソクヨン、英ドンカスター)、金英権(キム・ヨングォン、中国・広州恒大)、李範永(イ・ボムヨン、釜山)の5人はU-20、U-23時代から洪監督と一緒に戦ってきた。また、ロンドン五輪のメンバーだった奇誠庸(キ・ソンヨン、英サンダーランド)や黄錫鎬(ファン・ソクホ、広島)、池東源(チ・ドンウォン、独アウクスブルク)、朴鍾佑(パク・ジョンウ、中国・広州富力)ら、洪監督の戦術や考え方を理解する選手も集められた。
 韓国は1次リーグをH組で戦う。国際サッカー連盟(FIFA)の最新ランキングは55位で、ベルギー(12位)、ロシア(18位)、アルジェリア(25位)より下だが、韓国サッカーならではの強い精神力と機動力を生かしたい考えだ。
 1次リーグを突破するには2勝1敗、または1勝2引き分け以上の結果を出す必要がある。昨秋にFIFAランキング5位まで上昇し今大会の優勝候補にも挙げられたベルギーが首位通過すると見込まれ、韓国はロシアと2位を争わければならない。6月18日午前7時(日本時間)に始まる初戦のロシア戦に向け、韓国はロシアの分析に取り組んでいる。
 23日午前4時(同)からのアルジェリアとの第2戦は絶対に落とすことのできない試合となる。27日午前5時(同)からは第3戦のベルギー戦に臨む。
 韓国代表は今月28日に韓国でチュニジアとの強化試合を行った後、30日から米フロリダ州マイアミで最終調整を行う。6月10日にガーナと強化試合を行い、11日からはベースキャンプ地のブラジル・イグアスで本番にそなえる。

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