港で事故海域に向かう準備をしている民間団体のダイバーら=17日、珍島(聯合ニュース)
港で事故海域に向かう準備をしている民間団体のダイバーら=17日、珍島(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国南西部の全羅南道・珍島付近での旅客船沈没事故発生から一夜明けた17日、韓国政府は潜水要員を2倍に増やすなど安否不明者の捜索に全力を挙げている。
 政府の中央対策本部は17日午前、ダイバー555人と特殊装備を投入し旅客船の捜索を進めていると発表した。海洋警察(283人)と海軍(229人)、消防(43人)が合同潜水チームとして海中で作業している。
 救助チームは同日、朝方まで5回にわたり捜索作業を行ったが、午前9時現在も旅客船内部に入るルートを確保できていない。事故発生から丸1日が経過し、内部に残された乗客の生存の可能性は急速に低下している。
 船体を引き揚げるためのクレーン3台の到着は18日になる見通しだ。
 中央対策本部によると、午前9時現在、乗客乗員475人のうち7人の死亡と179人の救助が確認された。今も289人の安否が不明だ。現場ではさらに数人の死者が見つかったとの話もある。救助された人のうち101人は近くの病院で手当を受けており、5人は重傷と伝えられる。
 海洋警察は管制センターのデータを基に、旅客船が海洋水産部の勧告航路を外れて運航していたことを把握した。ただ、航路離脱というほどではなかったという。
 船長ら乗員からの聞き取りは西海(黄海)地方庁捜査本部が担当している。
 中央対策本部長を務める姜秉圭(カン・ビョンギュ)安全行政部長官は「全官庁が協力し、人命救助と捜索、船体引き揚げ、事故原因の究明、乗客家族の支援に最善を尽くす」と述べた。

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