【ソウル聯合ニュース】米ヒット映画「アベンジャーズ」の続編「ザ・アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」(原題)のロケが2日、ソウル・麻浦のワールドカップ北路であった。ソウル市内でのロケは同作2回目。ロケ地周辺では午前から交通規制を実施したため朝の通勤ラッシュ時間帯に混雑が生じ、市民からは規制を非難する声が上がった。ソウルロケは14日まで各地で行われる。
 「アベンジャーズ」は2012年に公開され世界で15億ドル(約1500億円)の興行収入を記録したヒット作。続編には前作にも出演したロバート・ダウニーJr.やスカーレット・ヨハンソンのほか、韓国人女優スヒョンらが出演する。
 韓国観光公社は同映画のソウルロケによる直接経済効果は4000億ウォン(約400億円)で、外国人観光客数の増加などで長期的には2兆ウォンの効果が見込まれると算出。ソウル市と警察当局はロケ期間中、ロケ地周辺に交通規制を実施し、計72の臨時バス路線を運営するなど、積極的に協力する意向を表明した。
 だが、交通渋滞が頻繁に起こる麻浦大橋や江南大路などでの10時間以上の撮影を許可するなど、韓国映画界やインターネットの掲示板では同映画への「特別待遇」を問題視する声が相次いでいる。
 2日朝、通勤する市民とロケ現場周辺に配備された警察官との間で怒鳴り合いや小競り合いが起こった。小学生の子どもを連れた40代の市民は「混雑を避けるために早く家を出たが、撮影開始前から通行できなくて不便だった。映画撮影も大事だが、忙しい朝の時間帯にする必要があるのか」と不満を漏らした。

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