【ソウル聯合ニュース】航空会社の客室乗務員によるブランド品のバッグや化粧品、時計、宝石類などの密輸行為が毎年後を絶たないことが分かった。
 韓国関税庁によると、今年1~8月に韓国の航空会社や外資系航空会社の客室乗務員が税関申告対象の物品を申告しなかったり、隠して持ち込み摘発された密輸事例は計19件に上り、金額は4400万ウォン(約400万円)に達すると集計された。
 2010年から毎年、客室乗務員が密輸し摘発された品目で最も多かったのは有名ブランドのバッグだった。
 バッグを密輸し摘発された件数は2010年に46件(1億1300万ウォン)、2011年に27件(6600万ウォン)、2012年に13件(3800万ウォン)、2013年(8月まで)に15件(3400万ウォン)。
 密輸入した物品の金額が2000万ウォン以上になる場合、検察の刑事告発措置対象になる。関税庁は2000万ウォン以下の物品についてはその物品を没収し、罰金を命じる「通告処分」を科している。
 通告処分とは、租税や関税をめぐる犯則事件において、刑事訴訟に代わり行政庁が罰金や科料と同様の金額を納付するよう命じる行政処分。
 客室乗務員は海外で購入した物品の価格が100ドルを超えた場合、税関に申告しなければならない。一般の海外旅行客が400ドルを超過した場合に申告しなければならないのに比べ、客室乗務員に対する免税規定は厳格だ。
 仁川国際空港税関は、海外に渡航する頻度が多い客室乗務員には一般の旅行客とは別の免税規定が適用されると説明した。摘発された客室乗務員の多くはそうした規定の存在を知らなかったと主張する。そのため、税関では客室乗務員管理部署に法令順守についての教育資料を配布し、規定の周知に努めている。

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