【ワシントン聯合ニュース】米国の民間団体が米朝関係の改善に役立てようと推進してきた北朝鮮の朝鮮国立交響楽団の米国公演計画が、白紙に戻る可能性が高いことが25日、分かった。
 米メディアによると、米国務省のある関係者が「北朝鮮からの米国訪問に関する決定は、全般的な(米朝)関係の流れの中で決まる」と話した。この関係者は、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射とみられる「衛星」打ち上げ計画に関し、米ホワイトハウスと国務省がこのほど非難の立場を示した点にも言及したという。
 北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告の直後、米政府が北朝鮮への食糧(栄養補助食品)支援と北朝鮮内での米兵の遺骨発掘作業など「人道的な事案」を保留・中断する方針を明らかにするなど、断固たる姿勢を示していることと軌を一にするものと考えられる。
 専門家らも、北朝鮮関係者に対する米国訪問ビザは主に両国関係が肯定的な状況だった場合に発給されているとしながら、今春をめどにしていた朝鮮国立交響楽団の訪米公演は事実上困難との見方を示している。

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