【ワシントン聯合ニュース】米国務省は27日、世界の人身売買実態をまとめ、4段階に格付けした2011年版人身売買報告書を公表した。格付けは、「1段階」「2段階」「監視対象国」「3段階」の4グループに分けられている。
 報告書は北朝鮮について、人身売買の被害者保護に関する最低基準も満たしていない最低ランクの「3段階」に分類した。北朝鮮のほか、キューバ、イランなど23カ国・地域が挙げられた。
 北朝鮮は2003年以降、最低ランクから抜け出せずにいる。報告書は中国で売春を強要されている女性らの例などを挙げ、北朝鮮当局が人身売買の根絶に向けた最小限の基準を満たしておらず、努力も行っていないと指摘した。
 ただ、指摘は昨年の報告書内容を繰り返した水準だ。
 一方、韓国に対しては人身売買の根絶のため政府が最低基準を順守している「1段階」に指定した。日本は外国人研修生制度に絡む虐待問題を指摘され「2段階」に位置づけられた。

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