温家宝首相(右)と金滉植首相=(EPA=聯合ニュース)
温家宝首相(右)と金滉植首相=(EPA=聯合ニュース)
【北京14日聯合ニュース】中国の温家宝首相が韓中自由貿易協定(FTA)交渉開始を韓国政府に求めたことが分かった。
 中国を公式訪問中の金滉植(キム・ファンシク)首相は14日、北京市内のホテルで現地特派員との懇談会を開催。その席で、「温首相は、まず交渉を始め、その中で問題点を話し合うのはどうかという考えを持っている」と伝えた。その上で、韓中FTAの成果導出には、交渉開始の宣言よりも先に事前の熟慮がなければ、障害になる可能性があるという事情を説明したと明らかにした。
 両首相は13日に会談し、韓中FTAについても意見交換した。韓中はFTAの共同研究を終えた状態だが、政府レベルでの交渉には入っていない。
 金首相は、「中国側は韓中FTAに相当積極的な意思があるように見受けられた」と述べた。農水産物などセンシティブ分野の熟慮と措置が必要だとしながら、韓国政府としては中国の立場を十分に考慮しつつ検討するという姿勢で、現時点で推進方向や日程などは定まっていないと強調した。
 一方、温首相との会談で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の事故も話題に上がったことを紹介。原発事故予防と事故発生時の対応策への3カ国協力、またその協力の水準強化が必要だとの意見で一致したと明らかにした。来月開かれる予定の韓日中首脳会談で、同問題を本格的な議題とし、積極的な協力案を導出しようという考えだと述べた。

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