30日に日本大使館前で行われた教科書検定結果に対する糾弾集会=ソウル(聯合ニュース)
30日に日本大使館前で行われた教科書検定結果に対する糾弾集会=ソウル(聯合ニュース)
【ソウル1日聯合ニュース】日本文部科学省が独島問題を明記した中学校教科書を検定通過させたことで韓国が日本に対する態度を硬化させる中、日本政府は1日午前の閣議で、独島の領有権を主張する2011年版外交青書を了承した。韓国の外交通商部当局者が1日に伝えた。
 外交通商部が入手した外交青書では「韓日間では独島をめぐる領有権問題を抱えているが、歴史的事実に照らしても国際法上も明らかに日本固有の領土である」と明記。同問題の平和的な解決のため、粘り強い外交努力を行っていく方針を示した。外交青書に独島領有権が初めて明記されたのは1963年。
 教科書問題で韓国政府が強く反発している中での了承となるため、両国の対立は激しさを増しそうだ。外交青書の独島関連記述は数年間繰り返されてきたが、教科書問題とからみ、日本政府の独島領有権主張をますます露骨に示しているとの指摘が出ている。日本政府は7月にも発表される予定の防衛白書でも独島領有権主張をさらに鮮明にするとみられる。
 外交通商部当局者は「外務省の外交青書に再び独島領有権主張が記述されたことについて極めて遺憾に思う。(韓国の)独島領有権を脅かすいかなる試みに対しても断固かつ厳重に対応していく」との考えを示した。
 韓国は独島について、「最東端に位置する韓国領土で、日本政府が竹島と呼び、自国の領有権を主張している」としている。

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