故人の冥福を祈る弔問客ら=11日、ソウル(聯合ニュース)
故人の冥福を祈る弔問客ら=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル11日聯合ニュース】10日午前に自宅で死亡した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記(87)の遺体が安置されたソウル峨山病院の葬儀場は、深夜から弔問の受付が始まったにもかかわらず、北朝鮮脱出住民(脱北者)や北朝鮮関連団体の会員を中心に弔問客が相次いだ。
 葬儀委員会に加わる30余りの北朝鮮関連団体代表らは、午後8時ごろから焼香所に集まり、葬儀の手順について会議を重ねた。焼香所内では、委員会関係者らが焼香や献花に使う葬儀道具を用意したり、脱北者団体関係者とみられる男性らが大きな花輪を運ぶ様子も目についた。
 葬儀委員会が午後11時ごろ弔問客の受付を始めるや、周辺で待っていた脱北者ら数十人が相次ぎ焼香・献花を行い、故人の冥福を祈った。また、朴ヒ太(パク・ヒテ)国会議長、玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官は花輪を送った。
 黄長ヨプ氏は、北朝鮮で故金日成(キム・イルソン)主席の思想を「主体思想」として集大成した人物として知られる。1972年から11年にわたり最高人民会議議長を務め、朝鮮労働党で中央委員や書記を歴任した。1997年に韓国に亡命して以降は、講演などで北朝鮮体制への批判を続けていた。
 一方、葬儀委員会の名誉委員長は金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が務めると伝えられた。
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