金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者に決まった三男・正恩(ジョンウン)氏も、金総書記とともにひな壇に登場。ただ、金総書記から右側2人目の位置で観閲し、金総書記のすぐそばで内外に確固たる後継者の地位をアピールするとの見方は外れた。
朝鮮中央テレビ、朝鮮中央放送(ラジオ)、平壌放送は予告なしに午前9時半から同11時18分までの1時間48分間、閲兵準備と軍事パレードを中継した。これまで北朝鮮メディアが主要イベントを生中継したのは、ニューヨーク・フィルハーモニック公演やサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の2試合だけ。3回とも、テレビのみの中継だった。
ひな壇には、中央の金総書記の右側に李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長、金正恩・党中央軍事委員会副委員長、金永春(キム・ヨンチュン)国防副委員長兼人民武力部長、李乙雪(リ・ウルソル)人民軍元帥、李用茂(リ・ヨンム)国防委副委員長、朱相成(チュ・サンソン)人民保安相の順で並んだ。
左側には中国祝賀使節団の団長を務める周永康・共産党政治局常務委員、崔永林(チェ・ヨンリム)首相、金鉄万(キム・チョルマン)元政治局員候補、金総書記の実妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)政治局員の順で並んだ。
また、中国共産党対外連絡部の王家瑞部長や劉結一副部長、張志軍外務次官、吉林省の孫政才党書記ら中国の要人が閲兵式を観覧。そのほか、北朝鮮駐在の外国大使、国際機関関係者らも出席した。
一方、北朝鮮では7月から兵力1万人やミサイル、機甲、砲兵戦力などが平壌・美林飛行場で閲兵準備をする状況がとらえられたとされるが、同日の閲兵式の規模は、2007年4月の軍創建75周年当時の水準と評価された。
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