企画財政部関係者は19日、年間支出が対計画比100%に至らないケースが多いなか、予想より早い景気回復で税収が増え、ことしの統合財政収支は黒字を計上する可能性が大きいと述べた。ただ、規模については決算をしなければ分からないとした。
国際通貨基金(IMF)は先ごろ公表した報告書で、韓国政府のことしの統合財政収支はプラスに好転すると見通した。対国内総生産(GDP)比の統合財政収支比率は0.9%と予想しており、GDPを1000兆ウォンと概算すると、9兆ウォンの黒字ということになる。
政府はこれと関連し、ことしの国税収入は予算(170兆5000億ウォン)より4兆5000億ウォン多い175兆ウォン(約13兆円)と見通した。景気回復により労働所得税が1兆ウォン、付加価値税が2兆6000億ウォン、それぞれ増えると予想されるため。
当初政府は、ことしの確定予算を通じ、収入290兆8000億ウォン、支出292兆8000億ウォンで、2兆ウォンの統合財政収支赤字を出すものと見ていた。
統合財政収支は、当該年度の一般会計、特別会計、基金を包括した収支で、会計・基金間の内部取引や借入、債務償還など補てん取引を除いた純財政収入から、純財政支出を除いた数値。2005年から2008年まではプラスを維持していたが、昨年は経済危機で財政支出が大幅に増えたため、マイナス17兆600億ウォンを記録。10年ぶりにマイナスに転落した。
アジア通貨危機当時は、1997年がマイナス7兆ウォン、1998年がマイナス18兆8000億ウォン、1999年がマイナス13兆1000億ウォンと、3年連続で赤字を計上した。その後、2000年からプラス基調となった。
統合財政収支の予想外の好転が期待されることで、統合財政収支から社会保障性基金黒字と公的資金償還所要を除いた管理対象収支も、当初予想のマイナス30兆1000億ウォン(GDP比マイナス2.7%)より改善するものとみられる。管理対象収支は2008年から赤字に陥っており、政府は2014年に黒字転換が可能との見方を示していた。
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