【ソウル6日聯合ニュース】建設大手の大宇建設は6日、リビアの国営電力庁(GECOL)が発注した複合火力発電所の建設工事を4億3800万ドル(約376億8100万円)で受注し、現地で契約を締結したと発表した。
 先ごろリビアがスパイ容疑で韓国外交官を追放した事件で、両国の関係がこじれているが、今回の受注を受け、外交摩擦のビジネスへの影響は小さいとする見方も出ている。
 同工事はリビア第2の都市、ベンガジから南西部に140キロメートル離れた地域に750メガワット規模の複合火力発電所を建設するもの。500メガワット規模のガス火力発電所や250メガワット規模のスチームタービン1基、排熱回収ボイラー(HRSG)2基を設置する予定だ。設計・調達・建設を一括して請け負うEPCの形で進められ、11月に着工、2013年5月の完工を目指している。
 当初、契約は年初に締結する予定だったが、契約条件などに対する問題で遅れていた。同社は、今回の受注は両国外交問題にも企業の経済交流は直接的な影響を受けず、正常に行われていることを示す例だと説明している。
 1977年にリビアに進出した同社は、これまで2000キロメートル以上の道路工事をはじめ、政府総合庁舎、メディカルシティ建設など、約200件・110億ドル規模の工事を行ってきた。現在は複合火力発電所、ホテル、外国人専用の高級リゾートなど、計15億ドル規模の工事を進めている。
 同社は今後、リビアでの事業をさらに強化する方針だ。同社関係者は「リビアは電力難が深刻で、政府レベルで電力拡充事業を重点的に推進している」と述べ、発電所工事の追加受注に期待を寄せた。



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