慈江道のトラクター工場を視察する金総書記(左から3人目)=(聯合ニュース)
慈江道のトラクター工場を視察する金総書記(左から3人目)=(聯合ニュース)
【ソウル5日聯合ニュース】先月中旬から16日間現地視察が報じられず、健康悪化説が出ていた北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、先月末からは連日の視察強行軍を展開している。
 北朝鮮メディアは先月15日、金総書記が平安北道・大溪島の干拓地を視察したと報じた。その後は空白が続いたが、同31日に慈江道のトラクター工場など3か所の視察が報じられた。今月に入ってからは、日曜日の1日を除き2~5日まで連日、現地視察の報道があった。
 先月15日以降の16日間は、現地視察がなく3回の公演観覧が報じられただけで、このため一角で、金総書記の健康が悪化したのではないかとの説が浮上していた。金総書記が産業施設などを視察する場合は、北朝鮮メディアが写真や映像とともに報じるが、公演観覧の場合は出席したという事実を伝えるだけというのが慣例だ。
 空白期間を経て一転、連日視察を行っているのは、こうした健康悪化説を打ち消すのが狙いとの見方があるが、今月の視察はいずれも咸鏡北道内の施設だったため、健康状態がやはり完全ではなく、金総書記の体力的負担を最小限にとどめたとの分析も出ている。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0