韓国を訪問している米国務省のアインホーン対イラン・北朝鮮制裁担当調整官は3日、企画財政部の金翊柱(キム・イクチュ)国際金融局長と非公開の会合を行い、米国の立場を説明し、今後の情報共有強化などを協議したと伝えられた。会合には米国から違法金融取引対策専門のグレーザー財務副次官補(テロ資金・金融犯罪担当)ら10人余りと、企画財政部から李厚明(イ・フミョン)外為制度課長ら国際金融局の主要幹部が同席した。
この会合は、米国側が対北朝鮮経済制裁と対イラン制裁に関する構想を韓国の財政、金融当局者に説明するため設けられたもので、1時間ほど行われた。米国が北朝鮮への追加経済制裁として構想しているマネーロンダリング(資金洗浄)や偽造紙幣流通の遮断などに関する情報共有強化が論じられた可能性が高いと伝えられた。
会合終了後、金局長は「北朝鮮とイランに対する制裁について説明を聞いた。韓国政府もこれに賛同するという意味で協力してほしいという場だった」と明らかにした。主に対イラン制裁案についての話だったと伝えた。
企画財政部関係者は、北朝鮮に対する経済制裁は、米国単独より主要国が賛同し金融情報を共有してこそ効果が極大化するものだと指摘。韓国にできる方法は、米国と偽造紙幣や資金洗浄に関する情報を共有することだと述べた。
これに先立ち、同部の申斉潤(シン・ジェユン)国際業務管理官(次官補)も先週、セミナーのため訪問したワシントンで米財務省高官らと会い、北朝鮮問題を話し合った。申次官補は、「ワシントンに行けば当然、財務省に立ち寄り、関連懸案について話し合うことになる。今回もそうした次元のものとみればよい」と話した。
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