【ソウル12日聯合ニュース】在韓米軍のシャープ司令官は12日、第15回韓米国防分析セミナーの基調演説で、米第8軍司令部を「戦争遂行司令部」に転換する方針を明らかにした。第8軍司令部は野戦軍に名称を変え、こうした変革を遂げることになるが、最も重要なことは韓米が連動し、滞りなく指揮統制体系を移行させることだと述べた。
 韓国に残留する米第8軍司令部の戦争遂行組織への転換を、米高位責任者が確認したのは今回が初めて。
 シャープ司令官はまた、戦時作戦統制権の韓国軍への移譲は、米国が維持する在韓米軍2万8500人の削減を意味するものではないと述べ、米軍は今後も長期的に朝鮮半島に駐留し、安保と安全を提供すると強調した。
 特に、韓米軍が集中すべき部分は不安定な兆候や警告に関する部分だが、警告の兆候よりは不安定な兆候に目を配り、戦争に対する一般的な備えだけでなく、危機発生時にいかに最小限に抑えるかに焦点を当てる必要があると指摘した。こうした発言は、北朝鮮の政局が不安定になる場合に備えるべきだとの見解を、遠まわしに示したものと解釈される。
 シャープ司令官はこのほか、軍事基地・施設を現在の110か所から48か所に簡素化する方針も示した。在韓米軍が欧州や日本の米軍と同様の支援を受けられるよう尽力するとし、2011年夏までに5000人の米軍家族を韓国で生活させたいと述べた。



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