1972年2月に中国・北京で会合したニクソン大統領(左)と毛沢東主席(資料写真)=(聯合ニュース)
1972年2月に中国・北京で会合したニクソン大統領(左)と毛沢東主席(資料写真)=(聯合ニュース)
【ワシントン10日聯合ニュース】ニクソン元米大統領が、1950年に起こった朝鮮戦争への米国参戦の決定は、韓国というよりは日本の共産化阻止に目的があるという認識を持っていたことが、米政府の資料から分かった。聯合ニュースが10日、入手した機密解除資料の内容を明らかにした。
 資料によると、ニクソン元大統領は40年前の1970年9月16日、イリノイ州シカゴで周辺州のメディア関係者を前にオフレコを前提に演説し、こうした認識の一端を示した。ニクソン元大統領は「トルーマン元大統領が朝鮮戦争参戦を決定すべきかどうかをめぐり多くの論争があった時、わたしは『共産主義者の立場では朝鮮戦争は韓国ではなく日本に関するもののため、米国は必ず参戦すべき』という、世界の共産主義運動専門家の分析が胸に迫った」とし、朝鮮戦争の性格はその通りだったと同意を示した。
 さらに、韓国が万一崩れていたら、当時の日本は米国への高い経済依存度と米国の対日防衛保障にもかかわらず、共産主義に傾倒した非常に強力な社会党を持っていたために共産主義の軌道に引きこまれざるを得ない状況だったと説明、韓国は日本の共産化問題に関連した存在だったとした。朝鮮戦争に関するこうした論理を展開しながら、当時の米国で盛んに論じられていたベトナム戦争にも言及した。
 ニクソン元大統領は、翌年の1971年4月にもホワイトハウスに共産党の米議会幹部を招き会合した席で、日本国民の勤勉性と能力を指摘しながら日本を米国側につけるべきだと強調している。
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