全元大統領(右)と李姫鎬夫人=14日、ソウル(聯合ニュース)
全元大統領(右)と李姫鎬夫人=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が14日、肺炎で33日にわたり延世大学セブランス病院に入院中の金大中(キム・デジュン)元大統領を見舞った。前職大統領の見舞いは10日の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領に続き2人目。
 金大中元大統領は1980年の光州事件(民主化抗争)を裏で操作したとされ、全斗煥新軍部により陰謀の疑いで死刑を宣告されるなど、軍事政権最大の政敵として弾圧を受けた。しかし、全元大統領が1996年に粛軍クーデターや光州事件と関連し死刑宣告を受けると、「前職大統領の不幸な歴史を繰り返してはならない」と当時の金泳三大統領に特赦を建議。これが翌年の特赦措置につながるなど、2人は悪縁を断ち切り容赦と和解の手を取り合った。全元大統領は金大中元大統領の在任中、通貨危機局面での指導力や太陽政策を高く評価している。
 全元大統領は同日午前11時ごろ、金大中元大統領の病室がある20階に到着するや、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人の手を取り苦労をねぎらい、「状態が悪化しているようで休暇中に訪問した」と述べた。また、「金大中元大統領のときが前職(大統領)らが最も幸せだった」「金大中元大統領は外国歴訪後に前職大統領夫婦を招いて成果を説明してくれた」などと褒め称えた。
 続けて、自身も同病院で手術を受けたと紹介しながら、高齢のため時間がかかるだろうが、間違いなく全快して退院するだろうと回復を祈った。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0