【ニューヨーク22日聯合ニュース】アフリカの貧しい国に韓国の「セマウル運動」経験を伝授し貧困撲滅を手助けするための「コリアン・ミレニアム・ビレッジ」事業が21日に公式スタートした。セマウル運動は、1970年代に農民の生活態度革新や環境改善、所得増大を図った韓国の地域開発事業だ。
 朴仁国(パク・イングク)国連大使はこの日、ニューヨークの韓国政府国連代表部で韓国国際協力団(KOICA)などを代表し、国連ミレニアム・プロミスのマッカーサー会長と「コリアン・ミレニアム・ビレッジ」履行約定締結を結び、2009年度事業費160万ドル(約1億6000万円)を伝達した。
 ミレニアム・ビレッジ事業とは、2015年までに世界の貧困と主要疾病を半分以下に減らすことを目指したミレニアム開発目標(MDGs)を具体的に履行するため、ミレニアム・プロミスが2004年から推進している事業。貧困が深刻なアフリカ地域10カ国80村で、教育や医療環境の改善に向けインフラ構築、物資支援などを実施している。
 その一環として展開されるコリアン・ミレニアム・ビレッジ事業は、ミレニアム・プロミスからの要請とMDGs達成に積極的に協力するという韓国政府の意志に基づき、了解覚書(MOU)が締結され、支援計画が具体化されることになった。対象地はタンザニア中部やウガンダ南西部に位置した4つの村で、主要事業内容には村保健所の建築・補修、マラリア予防用蚊帳(かや)の普及、飲み水供給改善などが含まれる予定だ。支援総額は5年間で800万ドル。
 国連代表部側は、この事業は自助努力と協同を基本精神とした韓国のセマウル運動と趣旨を同じくすると話す。1970年代に韓国が成し遂げたセマウル運動の成果を伝授し、同地域の貧困撲滅に寄与することはもちろん、国際社会でセマウル運動方式開発モデルの有効性を伝える契機になるだろうと期待を寄せた。

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