【ソウル16日聯合ニュース】韓国の失業率増加勢は経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の3分の1水準で、雇用状況は先進国に比べ大変良好なほうだと分かった。
 企画財政部などが16日に伝えたところによると、OECDは加盟国の失業率動向に関する報告書で、韓国の失業率の前年同月比上昇幅は0.8ポイントで、OECD平均の2.4ポイントを大きく下回ったと明らかにした。一般的に失業率は各国の非経済活動人口比率が異なるため絶対的な比較が困難だが、前年同月比上昇幅は客観的な雇用の流れを見る指標として用いられる。
 5月の失業率の前年同月比上昇幅は、ドイツが0.3ポイントで最も小さく、オランダ(0.4ポイント)、オーストリア(0.7ポイント)、韓国(0.8ポイント)、ポーランド(0.9ポイント)、日本(0.2ポイント)と続いた。最も上昇幅が大きかったのはスペインで、8.2ポイント。
 ただ、韓国の失業率は前年同期に比べ毎月上昇していることが、問題点として指摘された。ことし1月に0.3ポイント上昇して以来、2月は0.4ポイント、3月と4月は0.6ポイント、5月と6月は0.8ポイント、それぞれ上昇した。OECD全加盟国で、年初から失業率は上昇しているが、韓国の場合、急速な景気回復が期待される状況で失業率の上昇だけが止まらないという点が惜しまれる。
 企画財政部関係者は、景気低迷のなかで失業率の上昇が続いているのは確かだが、公共労働の拡大や積極的な景気てこ入れ策で、先進国に比べると雇用状況は全般的に良いほうだと話している。

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