【ソウル24日聯合ニュース】経済協力開発機構(OECD)は24日に発表した世界経済見通しで、韓国経済はことしマイナス2.2%の成長を記録するものの、来年には世界貿易の回復を追い風に3.5%成長し、加盟国中で最も早い回復をみせるものと予測した。
 これは、昨年11月の見通し(2009年2.7%、2010年4.2%)よりはかなり低いが、OECDは韓国だけでなく各国の見通しをすべて引き下げている。今回の韓国成長率見通しは、ことしは世界平均と同じ、来年は30加盟国のうちで最も高い。
 失業率はことしも来年も3.9%と見込まれ、雇用不振は来年までに解消されないものとみられる。輸出はことし10.5%減を記録し、来年には7.0%増に回復するものと予測された。
 消費者物価はことし2.5%、来年2.0%で安定し、経常収支はことしが対国内総生産(GDP)比3.3%の黒字、来年は1.7%の黒字と見込まれた。財政収支は、追加補正予算の編成など支出拡大で、ことしの対GDP比1.2%赤字から来年には2.3%の赤字に悪化すると予想された。
 OECDは、第1四半期に拡張的政策の効果が表れ始め、民間消費と建設投資、産業生産が前四半期比で増加するなど、底を脱するようすだと診断した。企業と消費心理が改善し、在庫調整も行われ漸進的な回復が予想されると明らかにした。
 来年も、世界貿易の回復を受け上昇率が第4四半期に3.9%まで上がるなど、ことしに比べ改善する見通しだが、雇用条件の悪化や金融不安の可能性、世界景気の回復時期など不確実性は依然として高い方だと診断した。また、経済回復以降には税制改革や政府支出の縮小などで財政健全性を確保する必要があると勧告した。
 一方、2011~2017年の韓国中期成長率は4.9%と見込んだ。

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