【ソウル21日聯合ニュース】対外債務が2四半期連続で減少したが、債務残高が保有する対外資産(債権)を上回る純債務国に変わりはない。
 韓国銀行が21日に発表した国際投資対照表(速報値)によると、3月末の韓国の対外債務残高は3693億3000万ドル(約34兆9050億円)と、昨年末に比べ117億3000万ドル減少し、2007年第3四半期以来の低水準となった。対外債務残高は2002年から上昇曲線を描き始め、昨年第3四半期には4255億2000万ドルに達した。金融危機で海外からの借り入れが難しくなったことから、同第4四半期には450億ドルという四半期ベースで最大の減少幅を記録したのに続き、今年第1四半期も減少した。
 このうち短期外債は、昨年末の1510億6000万ドルから1481億4000万ドルへと29億2000万ドル、長期外債も2300億ドルから2211億9000万ドルへと88億1000万ドル、それぞれ減った。短期外債と満期まで1年以内の長期外債を足した流動外債残高は3月末現在で1857億7000万ドルと、昨年末より82億2000万ドル少ない。外貨準備高比の流動外債も96.4%から90.0%へ6.4ポイント下がった。この割合は通常、100%未満なら安定した水準と評価される。
 一方、対外債権残高は昨年末から29億4000万ドル減り3454億8000万ドルと集計された。ここから対外債務を引くとマイナス238億5000万ドルで、昨年末よりマイナス幅は縮小したものの、依然として純債務国のままだ。韓国は昨年9月末、8年ぶりに純債務国に転落した。
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