【釜山6日聯合ニュース】中国など第三国から麻薬を密輸し韓国で流通させようとした日本人の暴力団員と販売係の韓国人が逮捕された。
 釜山地検麻薬・組織犯罪捜査部は6日、国家情報院釜山支部や釜山税関との協力捜査の末、覚せい剤を国内で流通させようとした疑い(麻薬類管理に関する法律違反)で、53歳の日本人暴力団員1人と販売係の30代の韓国人2人を逮捕した。検察によると、この日本人は日本の大規模暴力団の幹部で、韓国の販売係とともに先月20日にソウル市内のホテルのバーで時価30億ウォン(約2億2900万円)相当の覚せい剤1キログラムを国内の売人に売りさばこうとした疑いを持たれている。販売係の韓国人は1人は日本永住権者、1人は留学経験があり、暴力団に入り、現在は韓国で日本車のディーラーなどをしながら活動していることが分かった。

 検察は日本の捜査当局と協力し、麻薬流通を指示した日本の暴力団幹部の検挙に乗り出す。また、麻薬流通ルートや共犯有無などについても詳しく捜査を進める。

 これまで日本の暴力団員が第三国から韓国に密輸した麻薬を日本に持ち込むケースは多かったが、国内で流通させようとして逮捕されることはまれだ。

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