【ソウル12日聯合ニュース】サムスン電子が16~19日にスペインで開かれる欧州最大のモバイル関連イベント「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、第4世代(4G)移動通信の有力2大候補技術、モバイルワイマックス(WiMAX)とLTE(Long Term Evolution)技術を同時に披露し、次世代移動通信市場の先占に乗り出す。
 サムスン電子は12日、この展示会で「モバイルワイマックスUbiCell」を初公開するとともに、モバイルワイマックス用モバイルインターネットデバイス(MID)など、さまざまな端末機を公開する予定だと明らかにした。

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 「モバイルワイマックスUbiCell」は、モバイルワイマックス技術を超小型基地局のフェムトセルと連携させ、一般家庭や小規模オフィスなど室内でもモバイルワイマックスサービスを利用できるようにする装置。サムスン電子は、都心など人口密接地域に適合した大容量基地局「U-RASプレミアム」からこの「モバイルワイマックスUbiCell」まで、装備ラインアップを整えたことになる。

 4.3インチのフルタッチスクリーンとQWERTYキー搭載のスライド式モデルMID、モバイルワイマックスとHSDPA(高速パケット通信)デュアル対応のフルタッチスクリーン搭載スマートフォン、モバイルワイマックス内蔵の各種ネットブックとノートパソコンを公開する。

 このほか、もう1つの4G移動通信技術候補、LTEの公開デモンストレーションを予定している。特に、このほど3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準に確定したLTE Rel8に準拠したシステムと端末を利用したビデオオンデマンド(VOD)とインターネット電話(lP電話)サービスをデモ公開する。サムスン電子が独自に開発したLTE端末用モデムチップを搭載したフルタッチスクリーンスマートフォンやデータカードタイプのLTE端末を使用する予定だ。システムは自社開発の基地局とコア装備で構成するが、他メーカー製装備との連動も可能にする。

 サムスン電子関係者は「4G中核技術を土台に、今後の4G移動通信トータルソリューションを備え、モバイルブロードバンド市場の主導権を固める」と意欲を示している。

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