【ソウル15日聯合】サムスン電子が第4四半期に営業赤字を記録するという証券会社の分析が相次いでいる。これが現実となれば、サムスン電子が四半期実績を公表し始めた2000年以降、初の四半期営業赤字になるため、実績発表が注目されている。
 証券業界が15日に明らかにしたところによると、サムスン電子の赤字見通しは外国系証券会社が最初に提起したもので、国内外の証券会社も次々とこれに同調する立場を示している。

 ウリィ投資証券はこの日、サムスン電子が第4四半期に2424億ウォン(約160億円)の営業赤字を出し、来年第1四半期には3474億ウォンに赤字規模が膨らむと予想した。同社アナリストのパク・ヨンジュ氏は、第4四半期の営業実績が赤字に転じる最も大きな原因は需要不振による全製品の販売価格下落だと説明した。

 KB投資証券アナリストのアン・ソンホ氏も、サムスン電子の第4四半期営業実績が2610億ウォンの赤字になると見通した。同氏は以前には3380億ウォンの営業利益を予想していた。営業利益が1四半期で1兆ウォン以上急減することは、最近の需要低迷の深刻さを裏付けているとしながら、情報通信を除いたすべての事業部門で営業損失を記録し、中でも半導体部門は2001年第3四半期以降最大の赤字を記録するとの見方を示した。

 メリルリンチも、サムスン電子の第4四半期実績を2580億ウォンの赤字と予想し、目標株価を今月初めに提示した38万ウォンから35万ウォンへとさらに引き下げた。

 一部では、サムスン電子の営業赤字説は株価の底打ちを示唆するシグナルであり、株価に肯定的な意味を与えるとの見方もある。現代証券アナリストのキム・ジャンヨル氏は「2001年下半期以降7年ぶりにサムスン電子の四半期営業赤字の懸念が提起されたが、これは過去サイクル上で重要な底打ちのシグナルだ」と話した。

 国内外の悲観論の中、この日のサムスン電子の株価は先週末より7000ウォン(1.51%)高の47万2000ウォンで取り引きを終えた。

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