ソウル市庁舎前広場で行われたミサ=30日、ソウル(聯合)
ソウル市庁舎前広場で行われたミサ=30日、ソウル(聯合)
【ソウル1日聯合】カトリック教会による団体「天主教正義具現全国司祭団」が30日、米国産牛肉輸入の再交渉を求める「時局ミサ」を行ったが、キャンドル集会は警察とデモ隊の間で大きな摩擦もなく参加者らが自主解散し、平和的に終結した。
 正義具現司祭団約200人と市民約8000人(警察推計)は、ソウル市庁舎前広場で午後7時30分から時局ミサを行った後、午後9時から1時間かけて広場から南大門、明洞一帯をデモ行進した。デモを主導した司祭団所属の神父200人余りは、午後10時ごろ市庁舎前広場に戻った後、参加者らに自主解散を呼びかけた。ほとんどの市民は帰宅したものの、1日午前1時ごろにも広場の内外では警察推計200人余りが残り談笑する姿が見られた。

 また、神父10人余りがデモ行進終了後に広場にテントを設置し、断食座り込みを開始した。司祭団は1日午後6時30分から2度目の時局ミサを予告するなど、当面は毎日、時局ミサを開く計画だ。

 天主教正義具現司祭団は2005年にも光化門で平沢米軍基地拡張反対の時局ミサを開催したが、ソウル中心部でこうした大規模ミサを行ったのは1987年6月の民主化抗争以来のこととなる。

 司祭団はこの日のミサで、時局宣言文を発表し「米国産牛肉輸入問題に触発されたキャンドル集会の問題の中核は、国民健康の安全性とこれを保証する検疫主権の確保だ」と主張し、長官告示の廃棄と再交渉を求めた。また、李明博(イ・ミョンバク)大統領は即刻、暴力による鎮圧を指示した警察庁長を解任し、国民との対話に応じるべきだと要求した。

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