【ソウル7日聯合】減少傾向にあった国内でのマラリアの発症が2005年から再び増加に転じている。疾病管理本部が7日に明らかにした。
 韓国では1970年にマラリアが撲滅されたものの、北朝鮮でのマラリア発症の影響で、1993年から京畿道坡州地域の現役軍人が感染するようになり、再び国内でもマラリア患者がみられるようになった。2000年には4142人のマラリア患者が確認され、再流行した。このため保健当局が軍事境界線付近の地域をマラリア危険地域に指定し撲滅事業を展開するとともに、北朝鮮に対してもマラリア支援事業を進めた結果、マラリア患者数は2001年の2488人から年々減少し、2004年には826人まで落ち込んだ。しかし、2005年に再び1324人まで増え、2006年は2021人、2007年は2192人と、再び増加傾向にある。

 疾病管理本部によると、マラリアは全国的に発症しているわけではなく、北朝鮮から入ってくるマラリア媒介の蚊の影響を受ける、軍事境界線付近の仁川・江華島や京畿道、江原道北部地域に集中している。

 疾病管理本部は、マラリア危険地域の住民や旅行者、北部軍人などはマラリア媒介蚊の活動時期(5~10月)に蚊に刺されないよう注意し、特に風邪や高熱などの症状が合った場合は速やかに保健所や病院などで診療を受けるよう呼びかけている。

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