キム・テワン教授=6日、ソウル(聯合)
キム・テワン教授=6日、ソウル(聯合)
【ソウル7日聯合】韓国人科学者らが率いる米国の研究チームが、アルツハイマー病により記憶と認知機能が低下する仕組みを明らかにし、新たな治療法開発の可能性を示した。
 米コロンビア大学のキム・テワン教授、ディパオロ教授のチームは6日、アルツハイマー病の原因物質であるベータアミロイド低重合体(オリゴマ)が、神経細胞間で信号が伝達される接続部であるシナプスに障害を引き起こし記憶・認知機能を下げているという事実を解明したと述べた。これは過多生産されたベータアミロイドが脳に沈着し神経細胞を死なせることでアルツハイマー病を引き起こすという従来の研究とは大きく異なり、小さなオリゴマ状態で神経細胞に作用し脳の機能を低下させることを明らかにしたものだ。研究の内容は、米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」電子版に掲載された。

 金教授は延世大学を卒業後、米ラトガース大学で神経生物学の博士号を取得した。ハーバード大学医学部教授を経て、2000年からコロンビア大学のアルツハイマー病研究センターで病理学教授として在職している。

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