同紙はまた、平壌市の幹部の話として、2006年と2007年に相次いで洪水被害に見舞われ、肥料不足や、個人・機関が所有する小土地の回収などにより、北朝鮮は市場最悪の事態に陥っていると伝えている。同幹部は、「状況は外から見るよりはるかに絶望的」だとし、平壌をはじめ咸興、清津など主要都市では、「今月から餓死者がでるのではないか」とのうわさが駆けめぐっていると話している。
北朝鮮全域の協同農場では田植えや苗付けの準備が進んでいるが、肥料やビニールシート、苗、農資材の入手が困難で懸念が広まっている。咸興市のある住民は「いま準備をしなければ今年の農作業はできない。農作業ができなければどんなことになるかわからない」と心配している。
同団体は同日「第2の苦難の行軍を懸念する」と題した論評を出し、昨今の状況は10年余り前の「苦難の行軍」を思い出させるものだと懸念を示すとともに、この時期を逃せば人命被害が増えるため、南北双方が協力して北朝鮮住民の犠牲を防ぐ方法を求めていくべきだと強調した。
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