会見に同席した天主教正義具現師弟団のキム・イングク神父は、「だれがいつこの文献を作成したかはまだ言える段階ではない。本来は会見で文献を公開しようとしたが、記者があまりに多く集まり、サムスングループ関係者も多いことから、文献を紛失する懸念があり、今回は公開しないことにした」と説明した。
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金弁護士は、サムスングループによるエバーランドの転換社債の不適切な贈与事件と関連し、「すべての証人と陳述を操作し、資金と力で裁判所を侮辱したが、法務チーム長である自分もその中心に立ち関与した共犯者だ」と告白した。また、借名の秘密資金を持つ役員リストも一部を持っているが、これは金融実名制法など実定法に違反する明白な犯罪だとした上で、サムスン内部では借名口座を持つこと自体が昇進の印であり一種の勲章とみなされていたと指摘した。
金弁護士はまた、通常数千万ウォンから数十億ウォンまでのロビー指示を受けたが、現職最高位クラスの検事の中にもサムスンから金品を受け取った人が数人いると明らかにした。また、サムスンでは不法なロビー活動はすべての役員の基本責務であり、自身は法曹界を担当したと述べ、構造調整本部で検事数十人を管理し、残る分野は60社余りの系列会社に分けて担当していたと主張した。検察はサムスンが管理する組織の中では小さいほうで、利害関係がぶつかる財政経済部や国税庁は規模がはるかに大きかったとしている。
ロビーを受けていた検事のリストについては、「サムスンが起こした不正のかけらにすぎない。真実究明が進まず、サムスンや検察がその本分を果たさない場合に公開する」とした。ロビー資金の出所についてはは系列会社で蓄えた資金だったとし、慢性的な赤字の会社も数十億ウォンの不正蓄財を行い、役員らの名義の借名口座で管理してきたという。サムスンの幹部のほとんどが借名口座を持っており、金弁護士は借名資金を持つ役員のリストも一部を持っているという。金弁護士は、サムスンのために検察、国家情報院、青瓦台(大統領府)、メディアがリアルタイムで情報報告をしており、ひどいケースではサムスンに最も批判的な市民団体ですら、会議が終わると議事録をすぐにサムスンに送っていたと主張している。
金弁護士は最後に謝罪の意を示しながら、「サムスンが健康に生まれ変わることを望む。財閥が司法体系と国家、社会をこれ以上汚染させてはならない」と訴えた。
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