英国系の香港上海銀行(HSBC)韓国支店の資産が、昨年末現在で15兆ウォンを超えたのに次いで、フランス系カリヨン銀行ソウル支店も10兆ウォン台に乗せるなど、外資系銀行の国内支店の資産規模が急速に拡大している。
 金融業界が20日に明らかにしたところによると、外資系銀行支店のうち最大の資産を持つHSBC銀行韓国支店の資産は、昨年末現在で15兆8761億ウォンで、2005年末の13兆1802億ウォンに比べ20.4%増加した。有機的成長戦略によるもので、行員数も1320人と1年で430人増えた。昨年末の当期純利益も544億ウォンを記録し、前年末の純損失55億ウォンから大きな業績改善を見せた。

 また、フランス最大手カリヨン銀行のソウル支店の資産は、前年末の7兆9176億ウォンから27.9%増の10兆1286億ウォンとなった。国内に11店舗を展開するHSBC銀行とは異なり、支店が1店舗しかないカリヨン銀行の資産規模は異例ともいえる。金融界は、カリヨン銀行が昨年大規模な国公債を買い入れた影響で資産が急増したと分析する。また収益性も良好で、昨年末現在で当期純利益が186億ウォンと、前年末に比べ57.7%急増した。

 外資系銀行の支店は昨年、為替取引で現物と先物の価格差を利用し差益を確保するため、外貨借り入れ後に国公債を買い入れる戦略をとった。しかし今年は、輸出企業の先物売りの流れが落ち着くなどして現物と先物取引の格差拡大の傾向が緩和されると予想され、外国系銀行の国公債買い入れと資産拡大の動きも緩やかになるとみられている。


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