前号で「お節介を焼こう」
と外国人観光客の案内関連についてお届けしました。
当校スタッフは先日、韓国人観光客に声を掛けてみたそうですよ。(スタッフブログ
)。私も先日の「おもてなし韓国語」セミナーについて、自身のブロ
グにレポートを書きました。ぜひご覧ください!(こちら


さて、「お節介を焼こう」とは言ったものの……、本日朝の話です。
朝9時前の東京メトロ銀座線「溜池山王駅」のホーム、もっとも混む時間帯でしょう。ホームは人でごった返しており、駅員さんのアナウンスが流れます。

「ただいま大変込み合っており、浅草行き、進行方向最後尾の車両は
乗り切れない可能性がございます。中ほどまでお進みください」

しかし……

その「進行方向最後尾」に、超特大のスーツケースを持った西洋人カップルが二人、やや不安そうな面持ちで並んでいます。いや、私たちの感覚からすると、並べてもいないわ
けです。私たち日本人は当然のように、前の人の背中にピッタリくっつき、「次、乗るぞ!」と気合を入れて並ぶわけですが、その人だかりの後ろに、「ふわっと」いる感じ。う~
ん、どうみても乗れなそう。もちろん駅員さんの日本語アナウンスなぞ聞き取れていないでしょう。

これが韓国のオバチャンだったら「저쪽으로 가세요!(チョッチョグロカセヨ!
/あっちに行ってください→あっちに行った方がいいよ!)」とか言っちゃうんだろうな~。どうしよう、どうしよう、と思いながら……

通り過ぎてしまいました……(+o+)

このように、「尋ねられたわけでもなく、まだそこまで困ってそうにも見えない」場合の声掛けはさすがにためらわれてしまいました。

さてそこで、この「ためらう」、に注目です。
この言葉は否定的なニュアンスに取れますか?肯定的なニュアンスに取れますか?否定的でも肯定的でもなんでも良いのですが、この「ためらう」という言葉、なんだか人間の
弱さが出ているような気がして、愛(いと)おしい言葉だなぁ、なんて思います。(あ、私の勇気のなさを擁護しているわけではありません!)
先のことは分からないから、人間は毎日が「ためらい」の連続ですね。

韓国語で「ためらう」は、「망설이다(マンソリダ)」ですね。例文を。

여행자에게 말을 걸까 말까 망설이다가 결국 지나가 버렸어요.
(ヨヘンジャエゲ マルr コrカ マrカ マンソリダガ チナガ ボリョッソヨ
/旅行者に話しかけようかかけまいかためらい、結局通り過ぎてしまいました。)

例の西洋人カップルは無事電車に乗れたのでしょうか。
「東京のラッシュアワーに巻き込まれ、散々だった!」ではなく、
「東京のラッシュアワーを体験し、エキサイティングだった!」なんて思ってくれないかしら、と期待しながら、我が社に到着したところです。

見習え、韓国のオバチャン!(韓国のオバチャン、ごめんなさい。)
次は声を掛けます!!



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