韓半島を取り巻く情勢から目が離せません。米朝会談の中止が発表されたと
思いきや、すぐ実施に向けた動きがなされていると報道されています。
先日のメルマガで韓国と北朝鮮を「結婚を決めた男女」に例え、周辺諸国を
親戚に例えましたが、まさにそのような展開。
アメリカ、中国など各国の思惑と力関係が絡み合い、二人の関係が危ぶまれ
つつも、二度目の電撃南北会談で二人は意思を確認し合う、とドラマチックな
展開になっています。以下、数日前の文大統領の談話より。
우리 두 정상은 북미정상회담을 앞두고 허심탄회한 대화를 나눴다.
(ウリ トゥ チョンサンウン プンミチョンサンフェダムr アpトゥゴ ホシmタヌェハン テファルr ナヌォッタ
/私たち二人の首脳は、米朝首脳会談を前に虚心坦懐に意見交換をした)
ポイントは「허심탄회/虚心坦懐(きょしんたんかい)」。
「腹を割って、ざっくばらんに(話す)」という意味で、それを記者会見の場に合わせ、
四字熟語で堅く表現しています。
先日からの展開を見ていて、随所に韓半島らしさを感じています。
まず、「すぐ」の文化。米朝首脳会談が危ぶまれたとき、余計な手続きを
踏まず、南北首脳がすぐに会ったこと。
そして、トップが決める、またはトップ同士が合意すると全てが瞬時に
動いたり 方向転換できるところ。
それから、年齢による上下関係。ここでは年上である文大統領のリード。
金委員長は恰幅は良いけれど、まだまだ若い。そんな金委員長に年上の
文大統領が歩み寄り、金委員長は頼りにしているようです。
私はここのところずっと、「がんばって!」と唱えています。
韓半島が終戦に向かうよう、祈り続けています。
-
- <著者:幡野 泉>
アイケーブリッジ外語学院代表。「All About 韓国語」ガイド。 早稲田大学第一文学部卒業。延世大学校韓国語学堂6級修了。同韓国語教師研修所第20期修了。2008年 韓国雄弁人協会主催「第13回世界韓国語雄弁大会」にて統一部長官賞受賞。16年の第21回同大会において国務総理賞受賞。著書 『すぐに使えるシゴトの韓国語』 (アルク)、『シゴトの韓国語 基礎編』 『シゴトの韓国語 応用編』(三修社)、『リアルな日常表現が話せる! 韓国語フレーズブック』(新星出版社)など。翻訳書に『無礼な人にNOという44 のレッスン』(白水社)がある。
- <著者:幡野 泉>
-
- <アイケーブリッジ外語学院>
https://www.ikbridge.co.jp/
TEL 03-5157-2424
※お問合わせは「こちら」
- <アイケーブリッジ外語学院>
※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。