とあるプロジェクトで、いま観光関連の韓国語にも多く触れています。
「韓国語を少しでも話せる人が、韓国語を使って観光客対応ができること」を念頭に、
いろんな文章や単語を吟味しています。
「朝食はビュッフェスタイルです」こちらの韓国語の候補として、以下の2つが出てきました。
・조식은 뷔페 형식입니다.(ジョシグン ブィッペ ヒョンシギムニダ)
・아침 식사는 뷔페 형식입니다.(アッチム シクサヌン ブィッペ ヒョンシギムニダ)
「조식(朝食)」、「아침 식사(朝の食事→朝食)」のどちらにするか悩んだわけですね。
プロジェクトのスタンスとして、‘韓国人に理解しやすい単語、言い回し’ということと、
‘日本人学習者が言いやすいもの’ということを念頭に置いています。
韓国のホテル等では「조식」が多く聞かれる、という意見もあったのですが、私は
「아침 식사」に一票いれました。なぜか。それは「조식」の発音は、日本語話者にとって
意外と難しく、通じにくいからです。
え?簡単~「ジョシッ」でしょ?と思いますよね。
しかし……、日本語話者の発音する「조」は、ネイティブのそれと差が大きいことが多いです。
「ㅗ」の発音は思い切り口を尖らせないといけないことと、「조」を低めに、やや濁音を
混ぜるくらいが良いのですね。
日本語話者は語頭に高いアクセントを利かせることが多く、「朝食(ちょうしょく)」の感覚で、
「조」を高めに言ってしまうと激音の「초」と捉えられてしまい、こうなると通じにくくなります。
ということで、「아침 식사」を採用! となりました。
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ご案内できるようになりましたらお知らせしますので、観光案内、接客の韓国語が
知りたい方は楽しみになさってください!
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- <著者:幡野 泉>
アイケーブリッジ外語学院代表。「All About 韓国語」ガイド。 早稲田大学第一文学部卒業。延世大学校韓国語学堂6級修了。同韓国語教師研修所第20期修了。2008年 韓国雄弁人協会主催「第13回世界韓国語雄弁大会」にて統一部長官賞受賞。16年の第21回同大会において国務総理賞受賞。著書 『すぐに使えるシゴトの韓国語』 (アルク)、『シゴトの韓国語 基礎編』 『シゴトの韓国語 応用編』(三修社)、『リアルな日常表現が話せる! 韓国語フレーズブック』(新星出版社)など。翻訳書に『無礼な人にNOという44 のレッスン』(白水社)がある。
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