尹大統領、韓国焼香所を訪れて安倍元首相弔問、日韓関係修復のきっかけとなるか=韓国(画像提供:wowkorea)
尹大統領、韓国焼香所を訪れて安倍元首相弔問、日韓関係修復のきっかけとなるか=韓国(画像提供:wowkorea)
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が選挙遊説中に襲撃で死亡した安倍晋三元首相の韓国焼香所を訪れ、両国関係復元の糸口が開かれたと評価されている。尹大統領はさらに弔問使節団を派遣し、安倍元首相に対する追悼の意を伝える方針だ。弔問、使節団派遣という「弔問政治」を通じて凍りついた日韓関係を解決するという尹大統領の意志がうかがえる。

尹大統領は同日午後、駐韓日本大使館公報文化院に設けられた安倍元首相の焼香所を訪問した。

尹大統領は芳名録に「アジアの繁栄と発展のために献身された安倍晋三元首相の冥福を祈ります。遺族と日本国民にも深くお見舞い申し上げます。最も近い隣国である韓国と日本が今後緊密に協力していくことを願います」と書いた。

尹大統領の追悼はこれにとどまらない。8日、安倍元首相の死亡が公式確認された直後には遺族の昭恵夫人に弔電を送った。また政府レベルでハン・ドクス(韓悳洙)首相とチョン・ジンソク(鄭鎮碩)韓国国会副議長らで構成された弔問団を構成し、日本を訪問する予定だ。チョン副議長は今年4月、韓日政策協議団長として日本を訪問しただけに、両国の架け橋の役割を果たしてくれるものと期待している。

ユン大統領のこのような格別な「弔問外交」が両国関係回復のきっかけになるか注目される。両国はこの間、慰安婦や徴用工被害者のような根深い葛藤をはじめ、素材・部品・装備輸出規制などの問題に絡み「悪化の一途」をたどってきた。5月のユン大統領就任式当時にも岸田文夫総理が参加せず両国関係はさらに冷え込んだ。

それでもユン大統領は候補時代から近くて遠い日本との関係改善の意志を何度も明らかにしてきた。

専門家らも、このような弔問外交が韓日関係の復元において十分な契機になると見ているが、自衛隊の憲法明記など憲法改正の可能性が変数だという指摘も相次いでいる。

専門家は小渕恵三元首相の葬儀にキム・テジュン(金大中)元大統領が訪れた例を挙げ、「訪日後、日本との文化交流のようなものが活発になった。今は状況が良くないので、尹大統領が直接行くことはできないが、首相が行くと見られる。改善の機会はいくらでも作ることができる」と指摘した。
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