インド、安いロシア産原油を継続輸入、西側諸国は懸念示す(画像提供:wowkorea)
インド、安いロシア産原油を継続輸入、西側諸国は懸念示す(画像提供:wowkorea)
西側諸国がロシア産原油に対する禁輸措置に合意したが、インドではロシア産原油輸入を引き続き増やしている。

6日(現地時間)、ブルームバーグ通信は複数の消息筋の話として、インド国営石油会社が最近、ロシア最大手の国営石油企業ロスネフチと6か月間の新規原油供給契約を終えていると報じた。具体的な量と価格は交渉中であり、インド国営企業はインド石油公社、ヒンドゥスタン石油、バラート石油などだ。

ブルームバーグ通信の集計によると、インドのロシア産原油輸入量は先月、1日平均74万バレルを記録し、昨年同月の3万4000バレルより約22倍増加した。ウクライナ侵攻以後の3月21~27日、ロシアの一日平均輸出量が213万9000バレルだが、ロシアが輸出する原油の3分の1ほどがインドに流れ込んでいるものと推定される。

ロシアは西側諸国の制裁で輸出の道が閉ざされると、原油を割引価格で販売し、インドは安いロシア産原油の輸入を大幅に増やしている。

西側諸国ではインドのこのような行動に危惧を示している。バイデン大統領は4月、インドのモディ首相とテレビ会談でロシア産エネルギー輸入をインドが増やすことについて「インドの利益と合わない」と懸念している。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は最近、ロシア産原油がインドを経て原産地を変え、アメリカなどに輸出されていると報道した。 アメリカとイギリスに続き、最近は欧州連合(EU)までロシア産原油輸入禁止に合意したが、制裁が効果をまともに出せない可能性があるという指摘が出ている。

インドのロシア産原油の輸入は続く見通しだ。原油を安く持ち込めるという経済的な利得だけでなく、軍事安保的な理由からロシアと良好な関係を維持しなければならないためだ。ストックホルム国際平和研究所によると、2017~2021年にインドが輸入した兵器のうちロシア産は46%を記録するなど、ロシアに対する軍事依存度が高い状態だ。
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