弁護士団体が公開した慰安婦合意を巡る外交部と尹氏の面会内容に関する文書(資料写真)=(聯合ニュース)
弁護士団体が公開した慰安婦合意を巡る外交部と尹氏の面会内容に関する文書(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の李娜栄(イ・ナヨン)理事長は1日、外交部が2015年末に日本と慰安婦合意を結ぶ際、その内容を正義連の前身「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」の常任代表だった尹美香(ユン・ミヒャン)氏(現国会議員)に伝えていたとする文書を公開したことを強く批判した。

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 李氏は、ソウルの日本大使館前で開かれた慰安婦問題の解決を求める定例集会「水曜集会」で、「政府が被害者支援団体にばかげたフレームをかぶせて(偏った見方をして)問題の本質をごまかし、韓日合意の過ちを居直りで覆い隠す意図は何か」としながら、「事実関係をぼかして論争の主題をすりかえ、別の議論を増幅させて何かを隠し、正当化しようとする意図が隠れている」と主張し、交渉の全過程を公開するよう求めた。

 先月26日に保守系弁護士団体「朝鮮半島の人権と統一のための弁護士会」が公開した4件の外交部文書には、15年3月9日をはじめ4回にわたって同部の局長が尹氏と会い、慰安婦問題に関する内容を協議したと記されている。

 このような内容が公開されると、尹氏は自身のフェイスブックで、韓日合意の発表後に確認された▼慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されたことを確認▼在韓日本大使館前の少女像問題を解決するための努力▼国際社会における相互非難・批判の自制を約束する――という屈辱的な合意事項について全く説明されたことはないと強調した。


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