米ブリンケン国務長官の講演内容が中国でブロックされる…米国大使館の公式SNS掲載直後に

米国のブリンケン国務長官が26日に対中国政策について講演を行い、中国にある米国大使館が公式SNSに中国語訳を掲載したが、中国当局によってブロックされていたことが分かった。

　中国のSNS「微信（WeChat）」の米国大使館公式アカウントは27日、「ブリンケン国務長官講演:現政府の中華人民共和国に対する方針」というタイトルで、ブリンケン長官の講演内容の全訳を掲載した。

　しかし、この投稿は「微信」の運営側によって間もなくブロックされた。現在、タイトル以外の内容は一切見られない状態となっている。

　ブリンケン長官は26日にジョージ・ワシントン大学で対中政策について講演を行い、中国との衝突や新冷戦について「（米政府は）どちらも避けることを決めた」と述べた。

　その上で、中国の過去40年間の歴史的な経済発展について「中国国民の才能、知恵、勤勉さ」によるものだと持ち上げた。

　しかし、ブリンケン長官は同時に習近平国家主席と中国共産党については、「習主席のもとで、中国共産党は中国国内においてさらに圧制的になり、対外的にはさらに攻撃的になった」などと、数度にわたって批判した。

　米国大使館が中国のSNSで発表した文章は、これまでにもしばしばブロックまたは削除されてきた。