国連人権高等弁務官が17年ぶりに中国を訪問…「ジェノサイド」疑われる新疆を視察予定(画像提供:wowkorea)
国連人権高等弁務官が17年ぶりに中国を訪問…「ジェノサイド」疑われる新疆を視察予定(画像提供:wowkorea)
国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ氏が23日、中国を訪問した。国連人権高等弁務官の訪中は2005年以来。同氏は訪問期間中、広州市と新疆ウイグル自治区を訪問する予定となっている。

 国連の公式SNSによると、バチェレ氏は中国政府の招待を受け、中国に6日間滞在する。期間中、同氏は広州市・カシュガル市・ウルムチ市を訪問し、中央及び地方の要人・民間社会団体・企業代表・研究者らと会談する予定だ。また、広州市では大学で講演も行う。5月28日には現地で記者会見も開くとしている。

 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北京市への訪問は見送られた。

 米国を含む一部の西側諸国は、中国政府が新疆のウイグル人に対して「ジェノサイド」を行っていると批判してきた。国連人権高等弁務官事務所は数年にわたり「有意義かつ無制限の」新疆訪問を要請してきたが、これまで実現していなかった。

 ただ、米国政府関係者は今回のバチェレ氏の訪中に対し、「(実情を見ることができるかどうか)非常に心配している」と懐疑的な見方を示している。

 これに関連し、米国国務省のネッド・プライス報道官は20日、「我々は中華人民共和国がバチェレ氏が(現地の)実情に接し、新疆の人権をめぐる環境に対して完全で操作のない評価をすることに同意するとは思っていない」と述べていた。
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